『ドラゴン・タトゥーの女』

原作及びスウェーデン版未見。


ミステリー系の作品でも、推理部分に物足りなさが残るものが多い中、珍しく最後まで興味を惹きつけてくれました。ただ、登場人物が多くて、誰が誰だかになっちゃうとこはあったけど(^^;


前半は、本筋をゆっくり辿るミカエルとどういった少女なのかをじっくり描かれるリスベット。二人が出会ってから、急速に話は動き出す。
この前半があるから、リスベットがいかにミカエルを信頼したかが解るんだよね。壮絶な生き方をしている少女が初めて見つけた信頼できる『大人』。それゆえに、ラストがね……｡ﾟ(ﾉ□`｡)ﾟ｡｡残り二作でどうなるか、楽しみにしています。


ダニエル・クレイグがセクシーなのは折り込み済(笑)として、やはりルーニー・マーラの文字通り体当たり演技ですね。ルックスもさることながら、数々の受難を全力で演じているのには素直にブラボーです！


後は、フィンチャー監督らしい美しい映像の数々ですね。オープニングのスタイリッシュさ。劇中の美しい背景の数々。カット割りも良かったと思うの。フィンチャー監督の映像って、静かなんだけど、強く印象に残る強さがあって好きです！
ただ、無粋なモザイクには苦笑いだったけどな(^^;これは映倫だろうけどね。