『ブラインドネス』

テーマはよく伝わるのですが、見終わった後は妙に収まりが悪かったです。うーん、何でかなぁ……


隔離施設のみの話なら、展開に波があるんで楽しめるのですが、施設を出てからが間延びしてると言うか蛇足的と言うか。それこそ、『自分達が助かれば、それでいい』と言った雰囲気に見えてしまう。見えないとはいえ、手をつないでいるか否かは解るだろう orz
説明がほとんどなしなので、『病気の原因』は謎のまま、『キャラの背景』が伝わりづらかった。前者はそれでもいいけど、後者がね。あの子どもの必要性とか、最後の告白の説得力とかが足りなかった…


後、演出なんでしょうが、ホワイトアウトするトコとか、やたら暗い室内とかは、ちょっと観にくかったかも(苦笑)


ダメ出しばっかですが、演技は素晴らしかったと思います。ジュリア・ムーア以外は盲目と言う事なので、大変だったろうね。大勢のシーンなんか、一人でも見える演技したらアウトだったろうし。ご苦労様です。


冒頭で述べてますが、テーマは本当によく伝わってます。『見えない』と言う現象に現れていくエゴは、けして笑い事じゃないです。むしろ、説得力あると思います。それゆえに、ラストがイマイチに感じてしまうのかなぁ……


日本人組として木村佳乃と伊勢谷友介が参加な訳ですが、検討してましたね。つか、日本語のセリフまで字幕出てるのには笑ったけど(聴力障害の方の為なのでしょうが、ちょっと違和感)