『源氏物語 千年の謎』

予想としていたのと違う方向で、ちょっと待てと言いたくなってしまいましたとさ(^^;


いわゆる、なんちゃって時代劇風かと思いきや、むしろ美術や細かい演出などはよくできていました。えぇ、肝心の話で「え？」って感じでね……冒頭で注意してるけど、だったらもうちょいタイトルなりPRの仕方は考えてねと言いたい気分。本当に、『源氏物語』は触りだけですね。むしろ、そっからが本番じゃねぇか！
後、これはもう個人的愚痴ですが、夕顔の章が好きな身としては、とっても肝心な設定を削られていてがっくり来ました……あれじゃ、夕顔さんただの尻軽で、呪い殺されちゃっただけじゃん(TT)夕顔さんの謙虚で慎ましい魅力が伝わらんし、その後の頭の中将の台詞の意味が違ってくる！さらに言えば、尺の都合もあるだろうけど、頭の中将の扱い軽いし！義兄でかつ親友なんだよ？その上で、あぁだこうだなのに……だから、あの恨み言が強い意味を持つのになぁ……個人的に残念でならんです。


後、陰陽師(苦笑)出てきた瞬間に、雰囲気が……いろんな意味で、迷走しだしちゃったね。でも、さりげに真言とか祈祷のシーンとかがしっかりしててワロタｗｗｗしかし、芥子の匂いの意味は説明せんと解らない人は解らないと思うぞ。


で、散々だめだししてますが、目も当てられないかというと、そうでもないです。えぇ、俳優陣が豪華だもの。うまいもの。雰囲気に乗せられてします。とりあえず、ヒガシと中谷さんのやりとりが色っぽくて、目が離せませんｗ

『リアル・スティール』

良くも悪くも、王道パターン。ダメ親父としっかり者の息子のサクセスストーリー。話自体に目新しさはないけど、ロボットのボクシングという設定をうまく活かしてるかな。


欲を言えば、サクセス部分にもうちょい厚みが欲しかったかなぁ。親子の情のような、男同士の友情のような、そんな二人の関係が深まるところを、丁寧にしてもらいたかったなぁ。後、サクセス部分が薄いから、ラスボスもインパクトにかけるというか……驚異を感じてるという説得力が薄くなってるのね(^^;ちょっと勿体ないあたり。


VFXは巨匠ですからwあの違和感のなさはすげぇよwwwてゆーか、冒頭の日本語ワロタwww


ヒュー・ジャックマンがカッコいいにはいつものことですが、共演のダコタ・ゴヨの可愛らしさにノックアウトされたwwwしっかり者の息子を好演です！ダンスが死ぬほど可愛いwwwwwwてか、ダンスは最後まで貫いてもらいたかったわw

『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』

最早、流石巨匠!!としか言えなかったわ。何だかんだ言っても、やはりこの分野(VFX)では、右に出るものがいないですね。
冒頭観た瞬間から、映像のクオリティにふいたね。半端ないです！3Dも効果的に使ってあるし。キャラは動きが滑らかだし、モーションキャプチャーかなと思ったら、当たりだったみたいね。それでも、凄いものは凄いんだけどw


それだけでも十分話の種になりそうなものなのに、物語も十二分に楽しかったです！原作は未読だけど、胸踊る冒険活劇でした！
話の緩急のつけかたもいいし、随所にある小ネタも笑わせてくれるしwねーよ！と突っ込みたくなるところがまた良しwww


後、さりげにオープニングも素敵なのよね。主人公・タンタンがどんな少年かをうまく表してるし、これだけでワクワクできる。これから始まる冒険の期待を膨らませるのに一役買ってると思います。


で、続編あるのかな？でも、このクオリティを保つのは大変そうだわ(^^; しかし、巨匠だから大丈夫よね？(笑)


ちなみに、字幕で見てたからリアルな『タンタン』の発音に笑いそうになることもあったりなかったりw

2011年総括！

えーっと、本年劇場で観た総数88本。レンタル合わせたら100本越えだろうけど、そっちは除外します。


で、個人的ベストは


洋画：『ソーシャル・ネットワーク』『英国王のスピーチ』
邦画：『八日目の蝉』
アニメ：『タンタンの冒険　ユニコーン号の秘密』


ソーシャルと英国王は、甲乙つけ難いです！成功者の光と影、人を繋ぐものはなんなのか＠ソーシャルネットワーク。バランスの取れた構成に奇妙な友情とコンプレックスを越えていく物語＠英国王のスピーチ。
八日目の蝉は、邦画らしい雰囲気に何より永作さんの怪演!!深い愛情に涙です！
タンタンは、今年のアニメはイマイチだなぁと思ってたら、最後の最後に巨匠にやられた！胸踊る冒険活劇に、何より映像の素晴らしさ！やはり巨匠は巨匠だった！


後、『ナルニア国物語　第3章：アスラン王と魔法の島』は例によって特別枠ですwwwベンくん、相変わらずてらイケメン！前二作とはまったく違った海上アドベンチャー！何度観ても、ワクワクドキドキでしたよ♪


後は、順位不動に

『ニューイヤーズ・イブ』『リアル・スティール』『アンストッパブル』『白夜行』『毎日かあさん』『ヒア　アフター』『豆富小僧』『トゥルー・グリット』『ザ・ファイター』『岳　ガク』『ブラック・スワン』『X-MEN：ファースト・ジェネレーション』『SUPER ８』『モールス』『アジョシ』『猿の惑星：創世記』『一命』『パラノーマル・アクティビティ3』『ミッション：8ミニッツ』『ロック　わんこの島』


今年は、洋画の方が当たりが多かったかな。意外に掘り出し物だったのはモールスとアジョシかな。あ、ミッションもかな。ヒアアフターも好きなんだけどね。イーストウッド監督好きすぎる！一命観て、やはり三池監督は時代劇うまいなと。パラノーマルは2ではどうなるかと思ったけど、3で持ち直してくれた！以下、長くなるから、略(笑)
てか、今気づいたけど、今年B級テイストのものがないwB級ものも好きなのに(笑)


来年も面白い映画がいっぱい観れることを願う！

『ハードロマンチッカー』

原作未読。けど、まぁ大体予想の範囲内の話ではあるかな。えげつない、でも、生きる(生き抜く)パワーのある話。


ただ、関係がゴチャゴチャしてて、若干こんがらがる(^^; ついでに、話の中でだけ解り合ってて、観てる側が置いてきぼりになってる感じが……展開がスピーディーだからか？


最後のグーの暴れるシーンは、何とも言えないものがあるね。怖いようで、哀れなようで、痛々しくて、でも揺るぎない信念のあるような。誰が正しいとか、誰が勝ったとかじゃなくて、自分自身の絶対に譲れないものを守っているのかな……誰にだってあるよね、そんなもの。


地味に、出演者が個人的ツボ押さえまくりw
渡部さんは相変わらずうまいねぇ。最近、いい人系の役が多かったけど、久しぶりにクセのある役見れたわw 真木蔵人も久しぶりだったけど、いい役だったと思う。
主演の松田くんは、この手の飄々とした役柄はハマるよね。しかし、どんだけ細いんだ、この子は(^^;後、金子くんはやはりうさんくさい役がいいわwww(注意：誉めてます)